2012年9月29日土曜日

深江をぶらぶら 神戸大学海事博物館篇

ということで天気のよい日に神戸大学大学院・海事科学研究科にやってきました.

場所は神戸市東灘区,阪神深江駅から南西に歩いてて10分弱くらいでしょうか.

以前は神戸商船大学という学校でした. 2003/10に神戸大学と統合し神戸大学海事科学部となっています.
正門の扉についている神戸商船大学の校章.


門を入ってすぐの右手の建物が海事博物館です.

入場無料で開館日は月・水・金のみ.
ちゃんと水曜日に来たんですがなんと,臨時休館でした.なんということでしょうw.
皆さん,ちゃんと調べてから来ましょうね.

折角来たのでキャンパス内をお散歩しよっと.
裏手にお船を発見.


和歌山の一本釣り木造漁船,住吉丸.木造漁船最終期のものだそうです.

ふむふむあちらの方に練習船がいらっしゃるようです.


高度成長期に建てられたっぽい真四角な校舎.大学はこうでなくっちゃ.
そういえば私は共通一次試験の会場がこの商船大学でした(世代がばれる).あの校舎だったかも.

海の方へ向かうと学生たちは,あの梯子のようなもので防潮堤を乗り越えていきました.私はこの辺で自重w


お,左にいるのが深江丸のようです.

では日を改めて海事博物館を再訪.船の模型が多く展示されています.

日露戦争当時の水雷駆逐艦「曙」

原子力船「むつ」
現在は原子炉を撤去して海洋研究開発機構(JAMSTEC)の「みらい」として活躍中って知ってました?


子豚の浮き袋(実物) いざというときはこの子豚ちゃんに命を託します.

丸木舟.丸太の上で燃やして木を焦がして削ってつくったそうです.


北前船の碇だったかな.さびさびですが引き揚げられた実物です.

昔の海図等の展示もありました.
浪速至東都図解 文政9(1826)年 江戸へ向かう海図です.

阪神間から神戸にかけての部分.
尼崎御城や各河川,神社や深江,ミカゲ,東明,大石などといった集落名が見えます.

説明してくれるおじいさんがいてはるんですが,学生時代に帆船の練習船海王丸に乗ったことがあるそうで登檣礼(とうしょうれい)もやったそうです.
登檣礼とは入出港時に乗組員が帆桁に並んで乗る,見送り客への挨拶,儀式のようなものなんですが,一番低い帆桁でもとっても怖かったそうです.真下は海ですもんね.

いろいろ昔の船の話を聞かせてもらっておもしろかったです.

ではちょこっとそこらを散歩して帰ろかな.

塀に室外機の穴w 生物の住処っぽいところが好きです.


踊り松の碑.江戸時代にこの辺が松林だったそうです.

阪神深江駅南まで戻ってきたところ.
魚屋道(ととやみち)の碑がありました.灘から有馬温泉への道です.

公の道は西宮,宝塚経由でしたので,この魚屋道は六甲山を越えて有馬へ直行するので近道として重宝されたみたいです.
「深江浜の魚は大正時代まで,ここから有馬に運ばれていた」とあります.

旧西国浜街道.


深江越えれば大日如来
高い高橋踊り松
銚子が池に片葉葦
江戸時代に西国浜街道の旅人が深江村の情景を歌った里歌とあります.
踊り松はさっきの碑があったあたりです.
銚子が池は高橋川河口の右岸にあった池だそうです.

大日霊女神社(おおひるめじんじゃ)境内
先ほどの歌の大日如来とはこの神社のことです.


いろんな物が置いてありました.
高橋の礎石 謂れも書かれてます.


高橋川に正徳2(1712)年に架けられた石橋.

日露戦争凱旋記念植樹の碑


もう銀杏が落ちてました.

おいなりさん.なにか巻物をくわえてます.


灯籠にはお馬さんが気持ち良さそうにしてます. (ん,よく見たら鹿かも?)

大日霊女神社前の旧西国街道浜街道


神社のすぐそばには神戸深江生活文化史料館がありました.こんどまた来てみよう.


深江歴史探訪まち歩き
大日霊女神社で2012/10/13だそうです.

とても天気が良く,よい散歩日和でした.
ではまた.

2012/9/19,26に散歩

神戸大学海事博物館
企画展 「船の推力発展史―人力・風力から未来へ―」
2012/7/13-10/27
開館日 月・水・金 13:30~16:00
http://www.museum.maritime.kobe-u.ac.jp/index.html


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