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2016年12月28日水曜日

神戸高低差学会FW 垂水の陸から海へ


とあるお天気のよい日曜日,電車に乗って山陽路をごとごとと.といっても垂水なんですけど.

この日は神戸高低差学会のフィールドワーク.しかし私は午前中は別の場所をうろついてたので遅刻w まずは一人でぶらぶらとスタート.みんなどこ行ったかなー

お! 煉瓦塀の高低差付きY字路が.

外壁も雨戸も戸袋も塀も真っ白な建物を発見.


と,そのうち瑞丘八幡神社で皆様方に合流.

では皆さま方と一緒に高低差の地へ!

傾斜地に住宅が建つと当然住宅の隙間にも傾斜ができてます.子供の頃なら行ってみたい隙間w

路地階段も豊富.


そんな路地に,道行く人を見守り続ける一本松を発見.高いですね.

真正面に立ちふさがる階段.なぜかみんな意気があがりますw


上に上がってみると,よい景色.明石海峡大橋と,そしてその向こうには淡路島も見えます.

向こうの小高い丘の上.角度の関係か建物が銀河鉄道999の発車台のように見えます.見えますよねっ!

もちろん脳内はゴダイゴが歌いまくってますw

傾斜地にありがちな段々駐車場.


上がったり下ったり.

真珠のようなかわいらしい給水槽を載せたマンション.


福田川を渡ります.いままで右側(西側)を歩いて来ましたが瑞穂橋で左側(東側)に渡ります.
この川を挟んで地層が異なることを教えてもらいました.西が大阪層群,東が神戸層群.

大阪層群 おもに第四紀更新世中期~前期にできた地層.
神戸層群 古第三紀漸新世の3500万年前,神戸ふきんには大きな湖があり,そこに堆積してできた層群.地質年代的に大阪層群よりかなり古い.

参考文献:
「神戸の地層を読む2」神戸市立教育研究所(1989) pdfで下記で読めます.
http://www2.kobe-c.ed.jp/shizen/strata/tis2_org/index.html
垂水区の南東部 「神戸の大地のなりたちと自然の歴史」
http://www2.kobe-c.ed.jp/shizen/strata/tisokobe/loc_area/tarumi.html


親子マンホールを発見.

傾斜地によく見かける丸ぽこがついた坂道.私は勝手に丸ぽこ道と呼んでいます.


単なる坂道に階段ができ土留めができ舗装され下水が完備した歴史を感じますね.

その奥には,映画的視覚効果を狙ったかのようなトマソン階段.


ボーゲンで降りたくなるような下り坂.


「山手ふれあい階段」
東垂水地区には,昔から多くのため池がありました.開発が進む前は,この斜面下側(西側)にもため池があり,当時土手だったこの場所には,池に下りるための「けもの道」があっただけでした.昭和30年代後半に,この斜面一帯が住宅地として徐々に造成され始めて,ようやく通路ができたことが下の地図からもわかります.しかし,この頃はまだ未舗装の坂道があっただけで,階段としての形ができたのは,さらに数年後の昭和43年頃のことです.

みんな階段とふれあいながら登っていきます.

階段から折り返してさらに階段でたどり着く入り口の家.景色はよさそう.


階段の上には町角の時計を発見.

谷を挟んで向こうの丘陵が大阪層群.こちら側は神戸層群.


阪神大震災を経験して,建て込んだ住宅地の中に防災空地が設けられています.

路地の行き当たりにも木製階段通路ができています.

大掛かりな設備ももちろんありがたいですが,こうした小さな工夫の積み重ねも大切ですね.

ぽっかりとした駐車場に,なにやら通路風なタイル舗装が残っています.


これは市場かなにかの通路のように見えます.

ふと近くの電柱を見ると,名称が「イチバ」.

電柱や踏切の名前に昔の様子を伺える地名が残っていることがありますね.


昭和時代のアニメの街並のような家々が並びます.

斜面には,坂に立ち向かう道と


等高線に沿うような道が縦横に絡み合っています.

お,猫様の足跡がw

ハリウッド気取りにゃのかも.


壁面に梅か桜っぽい型押し.

モダンな面格子.


番場蛮が小躍りしそうなハイジャンプ式玄関.

かわいらしくタイルをちりばめた戸袋.



ロシアアバンギャルド風な戸袋も.

おっ! 先に明かりが見えてきました.


夕日です.

眼下に駅とその先には海.


明石海峡大橋に夕日が落ちていきます.

線路に降りる階段とその先には落っこちたのでしょうか? フェンスに穴がw


山陽電鉄東垂水駅入り口.

右へカーブしていくのが山陽電鉄線.


山陽電鉄の線路ぎわまで降りて見たところ.相互乗り入れしている阪神電車とすれ違います.

線路に挟まれた路地.左下がJRの山陽本線,右が山陽電鉄.


山陽本線を越える陸橋.


これは今日最初の写真で電車の前方に見えていた歩道橋だ.

空にはお月さま.海岸段丘による崖であることがよくわかります.


歩道橋から見たところ.昔はあの住宅の向こうがすぐ海岸線でした.

を! 猫様を発見.


追跡するとさらにまた猫さまが!

なにやら基地めいたものが!


本州四国連絡高速道路(株)の観測塔.

福田川の国道2号に架かる河口の橋,福田橋です.


ということで最終目的地,海神社.海からの参道に赤鳥居が建ちます.

今回も企画,案内のお世話をして頂いた神戸高低差学会の皆様,どうもありがとうございました.大変楽しうございました!

2016/11に散歩
ではまた.

神戸高低差学会
FBページ https://www.facebook.com/kobekouteisa/
web http://kobekouteisa.seesaa.net/article/442846425.html

2 件のコメント:

  1. 初めまして。娘に母校の鷹匠中学を見せようと思って写真検索していて、貴ブログに辿り着きました。中1からエエ大人になるまで寺口町に住んでいて、今は遠く離れた土地で暮らしているので、懐かしい地名や写真に思わず目が釘付け。「六甲」で検索したページは全部拝見しました。阪急沿いのお豆腐屋さんや高羽小近くの貸本屋さん、高羽温泉、、あの危ない橋の暗い辺りも!もう堪りませんでした。1968年生まれですのでほぼ同世代とお察し致しますが、1985年頃の写真にも当時クラスメイトのご両親が経営されてたお店が写っていたり、あまりに懐かしくて思わずコメントさせて頂きました。これからも色々な散歩目線の写真や文章を楽しみにしています。

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    1. コメントありがとうございます.私は1965年生まれなので3つ違いですね! ということは高羽小学校ですれ違っていたかも.寺口町は歩いてくと階段になる道に友達が住んでいて遊びに行ったことがあります.あとは路地に訪問販売の軽トラがきてお豆腐とか売ってたり.外大前バス停(山へ行く方)前にお菓子屋さんかパン屋さんのような個人商店があったことなどを覚えています.当時の風景が写っている写真はあまりなくblogに出し尽くした感じですが,実家がまだあるのでちょくちょく帰ってはぶらぶらしますので,今後ともどうぞよろしく!

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