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2016年4月24日日曜日

神戸高低差学会FW 灘丸山公園,杣谷川から都賀川へ

神戸高低差学会FW 神戸高校,摩耶ケーブル下駅へ
http://sanponow.blogspot.jp/2016/04/fw.html からの続きです.

ここもまた川の始まり.五毛谷川.


貧乏川と五毛谷川のY字路


すりばち状の眺め.東から西を眺めたところ.
一番低くなっているところを貧乏川が流れています.


またしても川の始まり.箕岡谷川.

桜が美しく咲いていまいた.


箕岡小学校 円形校舎
中はらせん階段があって一方通行ルールだそうです.「なだだな Vol.33 2014.11」

「なだだな」は灘を知るための情報誌.バックナンバーはpdfで下記から読めます.
http://www.city.kobe.lg.jp/ward/kuyakusho/nada/miryoku/nadapdf/



灘丸山公園への階段です.

元は神戸製鋼グランドでした.私が前に来たのも神戸製鋼グランド時代だった気がします.

誠に良い景色です!

中央左の円形の建物が先ほどの箕岡小学校.その向こうの2棟のブラウンぽい高層ビルが六甲道駅前.
真ん中少し左の白い煙突が神鋼神戸発電所で灘区で一番高い工作物. 高さ150m.
右端に神戸中心街の高層ビルが見えます.

わんこ登場! ご機嫌です!!


何かがありそうな横穴を発見.子どもの頃なら絶対入ってみたなw

永峰砂防ダムが見えてきました.登り道っぽい傾斜.


みどりの聖域


どぼどぼどぼどぼ.

裏側はこんな感じ.



この日の最高点 184m


長峰坂
全長550メートルのこの坂は,区内屈指の傾斜度を誇り,通称「長峰坂」と呼ばれています.長峰坂は徳川道の一部でもあり,ここから北へ続き道は杣谷を抜け,摩耶山頂へ続くため,ハイキングコースとしても人気があります.
ものも言いようですw


カナディアンスクール跡地
現在スクールは六甲アイランドに移転し,跡地は介護老人保健施設などになっています.
W.M.ヴォーリズが設計の校舎だったのですね.下記URLに当時の写真が掲載されています.

カナディアンアカデミー by 神戸百景
http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/online/hyakkei-tanjo/accompany/001-6.html



下り坂は足取りも軽やかです.

宇宙人の基地っぽい建物


悪魔に気をつける必要がありますw

路地階段.


坂道が坂道なだけにどんどんタクシーがやってきます.
急なところで傾斜11-13度ぐらいでした.

昔,中島みゆきの「傾斜」という歌がありまして,その中で腰の曲がった老婆が傾斜10度の坂道を登っていくんですが結構な坂道だったということがわかります.

魅力的な門扉.お留守でした.


下方に見える円形の施設は神戸市水道局の灘高層配水場.

素敵な洋館はロイ・スミス館 設計:清水栄二 (1936)

神戸大学で教鞭をとったロイ・スミス教授 にちなんで命名され,現在は外国人研究者用宿舎として利用されています.

ロイ・スミス館 by 神戸大学六甲台後援会
http://home.kobe-u.com/rokkodaifund/roy_smith_house.html
旧大谷邸(神戸大学ロイ・スミス館)by 近代建築Watch
http://hardcandy.exblog.jp/6594147/



道の真ん中に桜の木.木登りしたくなっちゃいます.

護国神社で休憩


徳川道の看板

幕末の慶応3年につくられた徳川道は石屋川畔から徳井・平野・高羽・八幡の各村を通ってここに至り杣谷を遡り森林植物園・鈴蘭台・白川・高塚山を経て明石の大蔵谷へと通ずる8里27町9間(約34KM)に及ぶ西国街道の付替道である.起点からここまでは村落の中を通る平坦な道だがここからはいよいよ山路となりコース中の難所と思われる杣谷へと入っていく.当時のこのあたりはすでに山中でありカナディアンアカデミーまでの急坂も山中と考えると納得できる.

徳川道は前にも少し東をちょっとだけ散歩した私のblog記事があるよ.短すぎて腰を抜かさないでねw
徳川道をちょっとだけ散歩 by 散歩なう
http://sanponow.blogspot.jp/2012/05/blog-post_08.html


魅力的なカーブの建物.

路地階段バス停 神戸市バス護国神社前.


杣谷川,六甲川の合流点.


ここから下流を都賀川というようです.うちの実家あたりでは大石川と呼んでいました.
時代or地域により違うのでしょうか.昔あった国道電車の電停名も大石川でしたな.

阪急電鉄都賀川橋梁.


橋脚が急流にも耐えるようびしっととんがってます.


阪急の土手沿いに六甲駅に向かって歩きます.

古写真にみる篠原の昔と今 by 神戸大学学術成果リポジトリ
2と3は今回のフィールドワークで歩きました.
2.篠原本町5丁目付近 豪華なお宅の浜側の石垣
3.篠原中町1丁目付近 阪急六甲駅手前(西側)で線路から1本山側に上がるところ.
12.に都賀川合流点付近の暗渠化工事の写真も.


ということで散歩したコース.大変楽しいお散歩でした.
企画,案内のお世話をして頂いた神戸高低差学会の皆様,どうもありがとうございました.

2016/4に散歩
ではまた.

2016年4月21日木曜日

神戸高低差学会FW 神戸高校,摩耶ケーブル下駅へ

春の良いお天気の日,神戸の街をぶらぶらと行ってみよかいな!


この日は神戸高低差学会 https://www.facebook.com/kobekouteisa/
のフィールドワークに潜入w
集合場所は阪急神戸線王子公園駅.


王子公園駅には東西2箇所に改札があり昔はこの東口にも駅員さんがおりました.今はボードに塞がれています.

西口には駅員さんがいてはります.

今は使われていない有人ラッチも残っています.全部自動改札化され,阪急では残ってるところ案外少ないのではないかな.


いざ颯爽と皆さん坂道を目指して出発!!
地獄坂とも呼ばれているようです.

ここは天理教兵庫教務支庁(旧勝田銀次郎邸)

設計:武田五一 大正後期

勝田銀次郎は海運事業で財をなし,のち8代神戸市長(1933-41)に就任.

その時代の神戸のできごと
1934 神戸商大(現神戸大学),葺合区(現 中央区野崎通)から灘区六甲台へ移転
1934 六甲道駅開業
1936 阪神元町延伸
1936 神戸港中突堤竣工
1936 阪急の神戸市内高架乗り入れ
1936 神戸銀行誕生
1938 阪神大水害
1940 灘浜町埋め立て完成
神戸市が港とともに拡大し現灘区域を編入し,さらに東へ拡大していった戦前のピークから戦時体制下にかけての時代の市長です.

武田五一と旧勝田邸 by 木村博昭
http://www.ks-architects.com/ja/column/contents.php?id=21


そして神戸高校おおとり門.
神戸高校の前身のひとつ旧神戸一中は以前,生田川のほとり(神戸市中央区二宮町1丁目3)にあり1938年にここ灘区上野観音山の現在地へ移転しました.
このおおとり門の門柱は生田川時代の正門を移転したものです.


1966年「鉄扉が復元されました」とあります.


生田川のほとりの旧校舎 1911年改築時に設けられた正門の写真
「90年のあゆみ」兵庫県立神戸高等学校(1986)より


神戸高校校舎.コーナー部はロンドン塔とも呼ばれています.
設計は兵庫県営繕課.

ロンドン塔部分のアップ.

校舎は建て替えられ2002年に耐震化が完了しましたが,このロンドン塔部分は保存再利用されています.

私は小学生時代の夏休みに子ども会(高校生が小学生の面倒をみてくれるサークル)的なものに参加して来たことがあります.

1976年 当時の写真

モンチュウウ♬


神戸高校敷地北から東側にかけての坂はロマンス坂と呼ばれているようです.
にゃにがロマンスですかにゃw


写真に撮ったり撮られたりしながら下ります.



なかなか興味深い階段です.溝を挟んでサイズの違う階段が.左は和田アキ子サイズでしょうか?


東側からみた神戸高校校庭.

実は母の母校が神戸高校でした.

当時の体育祭の写真から. 1953年
小さいですけどおおとり門が写っています.なるほど門扉の意匠が違いますね.
グランドのはるか向こう,写真上端中央より少し左に見える大きな建物は旧関西学院の校舎でしょうか.現在の王子動物園内,動物科学資料館の場所にありました.


さらに下って行くと,をっ! Y字路にぶち当たりました.

保育園の園庭にへびちゃん発見!


通称桜トンネルと呼ばれる灘区の名所.

ちょうど見頃な感じ.



咲き乱れる道路を市バスが行きます.


摩耶ケーブル連絡の大型市バスもよっこらしょっと曲がってきます.

桜トンネルバスについて by 神戸市交通局
http://www.city.kobe.lg.jp/life/access/transport/bus/sakuratunnelbus.html


摩耶ケーブル下駅(1925竣工).


駅舎には昔の写真が飾られています.私は真ん中のと左のに乗ったことがありますね.

現在の摩耶ケーブル.


神戸市灘区内の鉄道・駅(索道・路面含む)開業の歴史を見ますと
1874 大阪-神戸間 鉄道開業 現灘区内に駅なし
1905 阪神本線開通 新在家 大石 岩屋
1917 東海道線 灘
1920 阪急神戸線開通 六甲
1925 摩耶ケーブル開業 高尾(現 摩耶ケーブル駅) 摩耶(現 虹の駅)
1927 阪神本線 西灘 国道線開通(徳井-東神戸)
1931 六甲ロープウェイ開業 六甲山登り口 六甲山上
1932 六甲ケーブル開業 土橋 六甲山上
1934 東海道線 六甲道
1936 阪急神戸線 西灘(現 王子公園)
1941 神戸市電 原田
1944 神戸市電 原田-将軍通
1949 神戸市電 将軍通-六甲口
1953 神戸市電 六甲口-石屋川
1955 奥摩耶ロープウェイ開業 摩耶(現 虹の駅) 摩耶山上(現 星の駅)
1970 六甲有馬ロープウェイ開業 表六甲 天狗岩 六甲山頂カンツリー
2016 東海道線 摩耶

と摩耶ケーブルは結構,歴史があることがわかります.

私のメモには摩耶ケーブルはあの昭和の大作曲家の浜口庫之助の父が営んでいた神戸の建設業・浜口組が施工したとありましたが出典をメモするのを忘れました.
ちょっとググっただけでは出てこなかったのでなんかの本で読んだのかもしれません.

おまけ 小学生の時に乗った時の摩耶ケーブルの絵葉書


その袋です.阪神国道線や摩耶観光ホテルが載ってるのがいい感じ.
当時は摩耶鋼索鉄道です.


マザーツリー
こんなところに灘区のマザーツリーがあったのか! 知らなかった!!


準用河川 貧乏川起点

こんな岩の割れ目から始まります.


妙にいかがわしい建物.私がショッカー将軍ならここをアジトにしますw

地底人の出口っぽい工作物.いずれにせよ要注意ですなww


私は灘区の東部で育ったのでこちらから(西側から)の景色は結構新鮮です.

つづくかも.
ではまた.

2016/4に散歩