ga

2013年4月30日火曜日

とある冬の日,灘区をぶらぶらしたよ

えーともう季節は梅も桃も桜も散ってゴールデンウィークなんですが,ある冬の日に灘大学の講義の一環として灘区を歩く実地講義に出席してきました.

風情があります.阪急神戸線 六甲-王子公園間の山側あたり.

宮崎駿なら,むくりと立ち上がって摩耶山を駆け上がる映画のひとつでもつくれそうな建物!
もちろん私は妄想するだけw

なかなか趣のあるビューティーサロン.


お姉さんたちが何かをもいでます.

ビューティーサロンて何なんだろうとググったら美容院のことなんですねw
いくつになってもいろいろ知らないことがありますw


ジャングルな壁画の家.これはいったい何屋さんなんでしょう?

摩耶商店街

昔阪急西灘(現,王子公園)駅がもう少し東よりにあり,ここが駅前商店街やったそうです.
昔ていうのは母が高校生の頃ですから60年くらい前の話でしょうか.

なんか只酒が飲めそうな酒屋さんw


路地に昭和な感じの看板.


あ! っと思ったらその隣の建物が安藤忠雄物件とのことです.


ぐぃん!

とそうこうしているうちにこの日の終点,兵庫県立美術館の分館 原田の森ギャラリーに到着.


久しぶりに中もちょっと覗いてみよ.


壁のもこもこも現存.

広々とした無柱の展示室.


?っぽいテーブル.昔はこういうとこに綺麗なお姉さん方がにっこりほほえんで立っていました.

手摺の波線カーブの意匠は営団地下鉄丸ノ内線を彷彿とさせます.

私の行っていた大学の工学部校舎の屋上にもサインカーブの巨大雲梯みたいなオブジェがありました.
三角関数が科学技術の象徴だった時代なんでしょうか.



洗面所 懐かしい感じの明朝フォント.小津映画のタイトルバックみたい.

西館.現在は横尾忠則現代美術館として使われています.

今「横尾忠則展「ワード・イン・アート」 字は絵のごとく 絵は字のごとく」をやってますね.
2013/6/30までです.

ここは4Fのアーカイブコーナー.

深紅の内装です.


検索画面のカラーもマウスもカラーコーディネートされています.



階段室.

向かいには元関西学院チャペルの神戸文学館と六甲の山並み.


設計は村野藤吾さんです.

当日の模様はまっしゅさんのblogに素晴らしい記事がありました.
灘大学第8期 第5回 Y字路ツアー by まっしゅ★たわごと
http://blog.goo.ne.jp/mash-mash/e/928a3697dbc18ca31e9e2dd849d2853d
http://blog.goo.ne.jp/mash-mash/e/333066410995c71cb18373dccc3d4398

そうや,Y字路ツアーやったんや.
ではまた.

2013/2/23に散歩

2013年4月14日日曜日

御影公会堂をぶらぶら

夕方近くの御影公会堂.

御影公会堂は神戸市東灘区の国道2号線と石屋川の角部に位置します.

設計は旧神戸市立生糸検査所(現KIITO)も手がけている清水栄二(1933).
神戸市合併以前の御影町時代に公会堂として建てられました.

南面が正面.

玄関前から見上げたところ.正面のガラスが明るそうでコーナーの曲線や塔屋の円盤がかっちょいい!

石屋川橋の柱と丸丸どうしを並べたところ.


西側.石屋川に面しています.六甲の山並みが見えます.
この石屋川をはさんで左が灘区(旧六甲村),右が東灘区(旧御影町)です.

西面.5本ズドーン!


隣には丸窓がぽんぽんぽん!

アップでみても美しいスクラッチタイルのテクスチャ.


生糸検査所を思わせる窓下の飾り.

西面を北から.

バルコニーとその屋根が相似形でリズミカル.ドライエリア部を斜めにまたぐ竪樋が並びます.


北面.大集会室の裏側になります.丸窓の配置がシンメトリー.


まるでなにかの工場のような配管.配管萌え〜.

ふと見上げるとつららを発見.


目の前にも.まさにしずくが!

その下にはモコッ!

1万年くらいしたら天然記念物に指定できそうですw


使われなくなった柵の柱.体を張って柵の一部を形成しています.

続いて屋内.
ロビーに酒瓶を展示.

中味は見本であります.

この御影公会堂は白鶴酒造の嘉納治兵衛氏らの寄付で建設されました.

ロビー正面に胸像が展示されています.

胸像からみるとこんな感じ.御影の町を見守っています.


腰壁部にタイルを巻いています.


壁面はこんな感じ.
建物内の配置は南側がロビーや貸室,北側は大集会室(1-3層吹き抜け,一部2階席あり).


階段部のアーチ.

中2階の大集会室入口部.


大集会室を扉の窓から覗いてみる.

歴史を感じる網入りガラス.網がねじねじのは古いものだそうです.


階段部に天窓があり明かりがホールに射し込みます.


上がったり下がったりの階段.

立入禁止を手で主張する立て看.この先が屋上かな.


丸窓.トイレが配置されてます.


使用中.


あき.


階段部を上から見たところ.1Fの清酒ショーケースが見えます.

年月を感じる階段.


折り返し部は優しく曲線だよ.


階段には壁側にも手摺が造り付けてあります.

給湯室.

外から見ても感じる通り壁面に対して窓の比率が大きく各室とも明るいです.

伝声管発見.


そこに内線電話の配線が.機能が変わっても用途は変わっていませんね.

横にはダムウェイターがありましたので昔は地下の食堂から料理を運んだのでしょうか.

ドア.




これまた年代もんのドアクローザー.


東面.ステップを踏む段々窓.大集会室に明かりを取り入れてくれます.

西面バルコニーから石屋川を望む.


御影公会堂も阪神電車のポスターに使われてます.
ここには今も,「昭和」の時間が流れています. だって!

ポスターの御影公会堂食堂は建物南西部の地下にあります.

地下ですが窓が大きいので結構明るいです.ドライエリアの窓からたぬきがお迎えしますよ.オムレツがおいしいよ.

さて帰るとしますか.

玄関脇.塞がれてますが元守衛室だったのかな.重厚な装飾と窓台の高さ,天もぴったり.

正面玄関入口.


1967年の同じところ.
高度成長期には結婚式場としても使われていました.だっこされてるぼっちゃんが私w
当時は正面部もタイル仕上げだったんですね.

御影公会堂がちゃんと紹介されてるブログも!
神戸の空の下で。  ~近畿の史跡めぐり~
http://blog.goo.ne.jp/kimmy_v-kobe/e/deae5b617ed6963ce8d7f1b8b3a3b267

ではまた
2013/1/20,3/16に散歩