探している男の死体が見つかったと刑事がルリルリを連れ,生田警察から県警本部に向かいます.
すれちがう市電はどうやら横浜市電.
横浜市電はこんな感じでした by 70's Railways
http://tekkenweb.sakura.ne.jp/railways70/70tc/70tc401.html
兵庫県警の設定の建物ですがこれも横浜なのでしょうか.
建物に限らず案外市電や市バスの車体,バス停や電停のデザインがもたらすヴァナキュラー感は大きい.
神戸には神戸の,他の町にはその町のデザインがあります.これからも軽々しく変えて欲しくはないものです.
ところで当時の生田警察はこんな感じでした.
「紅の拳銃」監督:牛原陽一(1961) 主演:赤木圭一郎 の光景です.
ちゃんと神戸市電が走っていきます.
これだけで,ああ〜神戸だ〜と感じることができます.
背景に朝日生命ビルが見えます.
今は建て変わっていますが,左端で切れてる茶色いビルが2015年の朝日生命ビルです.
京町筋方向.
「紅の流れ星」に戻りまして
県警を後にしたルリルリと渡が歩道橋を渡ります.
をっ! これは本物の兵庫県庁(1964竣工),まだできて4年目の真新しいころです.
じゃーん,これが渡哲也と浅丘ルリ子が渡った歩道橋です. 2015年.
神戸市の市章デザインの構造です.
ここをルリルリが登ってきたのですね!
県庁前に市章マークの歩道橋w 仲がいいのか対抗意識か.
県庁敷地内では断面がHなプランターがヒョウゴをアピール!?
前回もちらっと紹介した潜伏先の住宅.
実は「紅の流れ星」は同じ舛田監督の「赤い波止場」リメイクでした.
そして潜伏する住宅も一緒! さらに約10年遡る神戸の町の姿が!!
「赤い波止場」監督:舛田利雄(1958) 主演:石原裕次郎
1961年の「紅の拳銃」がカラーなのにこれは白黒です.だいたいこのあたりが映画のカラーかの境目でしょうか.
町の景色の違いとしては県庁の建物がない.ポートタワーもない.
逆に川重のガントリークレーン(1962解体)が見えます.
同じ家です.
石原裕次郎が町を見下ろしています.
そしてこちらは「青草に坐す」監督:野村芳太郎(1954) 主演:美空ひばり
同じ場所が使われています.右の家があの潜伏先の家です.
宍戸錠が渡哲也がそして石原裕次郎がいた階段を美空ひばりが駆け下りています.
ヒロイン美空ひばりの船員の父が神戸で宿泊する際,住んでいるという設定の家がこの諏訪山荘.
で散歩してきました,諏訪山町!
右上の建物が石原裕次郎,渡哲也の潜伏先でした.建物は建て替わっていますが独特の敷地形状は変わりありません.
そして左隣には当時のままの建物が残っています.
ここが渡哲也,石原裕次郎そして美空ひばりが駆け下りた場所です.
そこからの神戸市街の景色です.彼らも同じ景色を見たんですね.
宍戸錠が待ち受けていたのは白い車のあたりでしょう.
一つ下にある諏訪山荘.
「青草に坐す」の階段の親柱のような柱状のオブジェもそのままです!
諏訪山荘の門柱もクリーム一色に塗られていますが同じものです.
映画の中の神戸を並べてみましょう.
「紅の流れ星」(1967)
「紅の拳銃」(1961)
「赤い波止場」(1958)
「青草に坐す」(1954)
角度を変えて潜伏先を見てみましょう.
このサミット感.こういうところに潜伏してみたいw
シルエットもいい感じ.あのテラスで町を見下ろしながらビールを飲んでみたものです.
またまた「紅の流れ星」に戻りまして
刺客が宿泊するホテルは「金の鍵」
監視する渡の乾分は杉良太郎です,若い! まだ,すきま風吹かすだいぶ前ですね.
連れは奥村チヨです.
2015年の「金の鍵」健在です.
右隣の「シンガポール」も健在です.
杉良太郎と奥村チヨが張っていたのは,あのあたりなのでしょうか.
裕次郎の「赤い波止場」のラストシーン,山手病院.
最後は警察の罠にかかり逮捕されて坂を下っていきます.
今はこんな感じ.神戸外国倶楽部です.
ここはトアーロードの語源ともなったと言われるトーアホテル(1950焼失)のあった場所.
逮捕されて下っていく坂道です.
映画の中の神戸を散歩しました.ひょっとするとまだ続くかも.
ではまた.
2015/10,11に散歩.
映画の中の神戸散歩シリーズ
1.少し昔の神戸をぶらぶらと おぼろげな記憶を思い出しながら
http://sanponow.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html
2.紅の流れ星で神戸を散歩 のつづき,神戸山手篇 (この記事です)
http://sanponow.blogspot.jp/2015/11/blog-post_6.html
3.紅の流れ星の神戸を散歩のさらにつづき 市街地&港篇
http://sanponow.blogspot.jp/2015/12/blog-post_13.html
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